利酒師 毛馬 克紀の日本酒だより

毛馬 克紀 プロフィール

料飲部マネージャー
毛馬 克紀 (Katsunori Kema)

大阪市内のレストランやホテルなどで経験を積む。シニアソムリエを始め、ジュニア・バーテンダー、焼酎利酒師など様々な資格を持ちレストランサービスにおいて精通しているスキルを持つ。2014年に大阪マリオット都ホテル入社。2015年に日本酒 利酒師を取得。


取得資格:シニア ソムリエ / 草月流 師範 / 表千家 茶通箱 / ジュニア バーテンダー / 和食検定 実務レベル2級 / 国家検定資格 料飲サービス士 1級 / テーブルマナー講師 西洋料理 / 日本料理食卓作法講師 /調理師 / 焼酎利酒師 / J.S.A. SAKE DIPLOMA / 酒匠

2019/11/1号

大阪マリオット都ホテルでは、11、12月に「九州フェア」を19階ライブキッチン「COOKA」と
57階レストラン「ZK」にて開催中です。
そこで今回は、九州を代表する3銘柄をご紹介いたします。

鍋島 純米吟醸 山田錦
130ml ¥1,320

佐賀県鹿島市にある小さな蔵、富久千代酒造。“鍋島”は江戸時代の肥前藩の当主である鍋島家に由来。ラベルの左側に記されている「三十六萬石」は鍋島家が治めていた石高を意味しています。なんといっても有名なのが、世界最大規模で最高権威と評価されるインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2011で、日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選ばれたことでです。1998年に立ち上げた“鍋島”ブランドが瞬く間に日本を代表する銘柄となりました。

紹介するお酒は“鍋島”のスタンダードである「純米吟醸 山田錦」。穏やかでミネラルやフルーツ、香ばしい麦藁の香り。軽快でなめらかな飲み口であり、酸味・甘味・旨味とのバランスは絶妙。ふくらみのある余韻で旨味を存分に感じられる素晴らしい味わい。冷える日が多くなるこの季節、カニ鍋などと合わせて呑むと相性ピッタリ、最高の日本酒です。

よく合うメニュー

■COOKA 「九州ブッフェ」より
【佐賀県】鶏肉と根菜の“がめ煮”


■ZK
“河豚明太子焼き(かもじ葱)”
(和食コース「蒼天 ~九州~」
  11-12月のメニューより焼き物)
“九州産鮮魚のポワレと大根の含め煮
 魚介系コンソメ餡と春菊のピュレ添え”
(洋食コース「Seasonal~九州~」
 11-12月のメニューより魚料理)
など

蔵元名

富久千代酒造有限会社
(佐賀県 鹿島市)

原料米

山田錦

精米歩合

50%

日本酒度

+5

酸度

1.3

若波 純米吟醸
130ml ¥1,240

福岡県大川市にある大正11年創業の酒蔵。屋号の「若波」は蔵の傍を流れる筑紫次郎(筑後川)のように「若い波を起こせ」の想いから命名されました。製造責任者の今村友香氏(姉)と次期蔵元の今村 嘉一郎氏(弟)の姉弟を中心に5名の「チーム若波」で新たな波を起こし、若手酒蔵が醸す新世代の日本酒として注目を集め、人気が高まっています。「味の押し波・余韻の引波」を酒質のコンセプトとして、お酒が主張し過ぎない食事と共に楽しめる食中酒を醸しています。

こちらのお酒は“若波”の代表銘柄。地元福岡県産の酒造好適米である山田錦と夢一献を55%まで磨き上げ、軽快ながらもしっかりと旨味を味わえるお酒です。白い花や白桃、洋梨を思わす完熟したフルーツのやわらかい香り。生き生きとしたフレッシュな酸がとても印象的で、柑橘の様なほろ苦さが後味に残り、心地よいです。ワイングラスに注ぎ、食事とともに楽しんでいただきたいです。白身魚の天婦羅などによく合います。

よく合うメニュー

■COOKA 「九州ブッフェ」ディナーより
【福岡県】博多もつ鍋 又は 鶏肉の水炊き

■ZK
“はかた地どりの水炊き風”
(和食コース「蒼天 ~九州~」
  11-12月のメニューより小鍋)
“九州産鮮魚のカルパッチョ
 イクラのマリネと柚子の香り”
(洋食コース「Seasonal~九州~」 
 11-12月のメニューよりオードブル)
など

蔵元名

若波酒造合名会社
(福岡県 大川市)

原料米

山田錦・夢一献

精米歩合

55%

日本酒度

+1 

酸度

1.6

ちえびじん 純米酒 ひとめぼれ
130ml ¥1,150

大分県杵築市にあります“ちえびじん”を醸す酒蔵 中野酒造。国東半島の南端部に位置する城下町杵築市の西側に蔵があり、映画やドラマの舞台になるほどの江戸時代の風情が、今なお残る町並みがあります。中野酒造は1874年(明治7年)に創業され、現在は、6代目蔵元であり代表取締役社長の中野 淳之氏が後を継いでいます。銘柄の“ちえびじん”は、現蔵元が8年前に蔵入りした際に、新たにスタートさせたブランドです。初代の奥様の名前から命名し、140年続いた“智恵美人”を引き継ぎ「平仮名」に換えたもの。そこには過去を大事にし、今あるものを大事にして、未来に向かって新しいものにチャレンジしていこうという想いが込められています。

ご紹介するのは、“ちえびじん”代表銘柄の純米酒。香りは穏やか。僅かに和三盆を思わすやさしい甘い香り。口当たりは柔らかくてなめらか。飲み口は生き生きとした酸とはっきりと伝わる米の甘味とのバランスが良いです。余韻と共に心地よい苦味が感じられ、食事と共に合わせやすいです。全体的に軽やかで、きれいな水で仕込まれていると感じられるクリアな味わいです。日本酒が苦手な方にもお勧めしやすいお酒です。

よく合うメニュー

■COOKA 「九州ブッフェ」ディナーより
本ズワイガニ
【大分県】とり天

■ZK
“煮穴子の大和揚げ 生雲丹載せ”
(和食コース「令彩」
  11-12月のメニューより蓋物)
“車海老と高菜のアーリオオーリオ
スパゲッティ ボッタルガ添え”
(洋食コース「Seasonal~九州~」 
 11-12月のメニューよりパスタ料理)
など

蔵元名

有限会社中野酒造
(大分県杵築市)

原料米

山田錦・ひとめぼれ

精米歩合

70%

日本酒度

±0

酸度

1.8

  • 表示料金には別途、消費税およびサービス料(10%)を加算させていただきます。