利酒師 毛馬 克紀の日本酒だより 2020年2月号

毛馬 克紀 プロフィール

料飲部マネージャー
毛馬 克紀 (Katsunori Kema)

大阪市内のレストランやホテルなどで経験を積む。シニアソムリエを始め、ジュニア・バーテンダー、焼酎利酒師など様々な資格を持ちレストランサービスにおいて精通しているスキルを持つ。2014年に大阪マリオット都ホテル入社。2015年に日本酒 利酒師を取得。


取得資格:シニア ソムリエ / 草月流 師範 / 表千家 茶通箱 / ジュニア バーテンダー / 和食検定 実務レベル2級 / 国家検定資格 料飲サービス士 1級 / テーブルマナー講師 西洋料理 / 日本料理食卓作法講師 /調理師 / 焼酎利酒師 / J.S.A. SAKE DIPLOMA / 酒匠

2020/2/1号

2016年に「日本酒だより」をスタートさせて早4年。
今回紹介するお酒で200本目となりました。
日本酒造りの最盛期を迎えるこの季節。
しぼりたての無濾過生原酒のお酒を3本ご紹介します。

車坂 山廃純米大吟醸 無濾過生原酒
130ml ¥1,500

100本目記念の日本酒に選んだこちらのお酒をもう一度皆様にご紹介します。
私はこのお酒が大好きです。味わいは勿論ですが、このお酒を造っている杜氏の大ファンです。東京農大出身で、米の味を生かした旨みたっぷりな酒を造りたいと10年間、能登杜氏四天王の一人である農口杜氏の元で修業した女性杜氏の藤田 晶子さんです。すごい日本酒愛をお持ちの方で、情熱的にお酒を醸しています。“車坂”の特徴は、すべてのお酒を土蔵の貯蔵庫で「旨い酒」になるまで1年、2年熟成させて出荷しているのですが、そこには藤田杜氏の「旨し酒」を追求する思いが込められています。

山廃の純米大吟醸、無濾過で生原酒といった、珍しいスペックのお酒。香りは穏やかながら、ラムネや柑橘、カマンベールやヨーグルト、白味噌を思わす複雑で円やかな香り。柔らかい甘みと、山廃造りに由来するヨーグルトっぽいクリーミーな酸味とのバランスが良く、フィニッシュに来る心地よい苦味が食事との相性の良さを連想させる豊醇な旨い酒です。クリーミーな洋食の料理やチーズに合わせても美味しくいただけます。

よく合うメニュー

■COOKA 「スペインブッフェ」より
“イベリコ豚の低温ロースト
チミチュリ添え”


■ZK
“大海老の白子クリーム焼き
唐墨風味”
(和食コース「蒼天」
  2月のメニューより焼き物)
“真鯛のポワレ 蕪と葉のピュレ
クモコのクリームソース”
(洋食コース「Twilight」
  2月のメニューより魚介料理)
など

蔵元名

株式会社吉村秀雄商店
(和歌山県 岩出市)

原料米

山田錦

精米歩合

50%

日本酒度

+4

酸度

1.7

而今 特別純米 無濾過生
130ml ¥1,200

入手困難な人気銘柄“而今”が大阪マリオット都ホテルに初登場。
皆様もこの機会にぜひ味わっていただきたいです。“而今”を醸す木屋正酒造は、江戸時代後期に創業。近鉄名張駅からほど近い場所にあります。“而今”という言葉には、「過去にも囚われず未来にも 囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味があり、現蔵元の6代目がその思いを込め、2005年に“而今”ブランドを立ち上げました。伊勢志摩サミットでのワーキングランチで各国首脳にも振舞われています。

香りは僅かですが、洋梨の様にフルーティーで、和三盆の優しい甘い香りが存在します。スムーズな飲み口で、甘味・酸味のバランスが良く、旨味も十分に味わえる、後味スッキリとした五百万石らしい軽やかでフレッシュなお酒です。

よく合うメニュー

■COOKA 「スペインブッフェ」より
“スペイン産骨付きハモンセラーノ”


■ZK
“鱈白子白扇揚げ胡麻豆腐包み”
(和食コース「令彩」
  2月のメニューより温物)
“帆立 鱈 海老のムースのポケットに入った温度卵
香草パン粉焼き
シェリービネガーとサルデッラ風味”
(洋食コース「Horizon」
  2月のメニューより温前菜)
など

蔵元名

木屋正酒造合資会社
(三重県 名張市)

原料米

五百万石、山田錦

精米歩合

60%

日本酒度

±0

酸度

1.9

篠峯 ろくまる 八反 純米吟醸 無濾過生酒
130ml ¥1,300

葛城山の麓、奈良の御所市大字櫛羅にある酒蔵。葛城山の別称“篠峯”と、地元地名の“櫛羅”の二銘柄が流通しています。“櫛羅”は地元産山田錦限定で醸され、“篠峯”は米の品種違いによる味わいの変化と、季節感あふれるお酒を提案し続けています。

こちらのお酒は裏・篠峯バージョン「ろくまるシリーズ」。特に60%精米にこだわり、酵母にはカプロン酸系の香り豊かな明利酵母を使用しています。トロピカルフルーツや白桃の香りがやさしく感じられます。フレッシュ感のある酸が特徴的で飲み口はとても爽やか。甘味は抑えられ、後味の軽い苦味と生酒特有のピチピチ感もあり、さらっと飲める旨いお酒です。

よく合うメニュー

■COOKA 「スペインブッフェ」より
“魚介と野菜のアヒージョ”


■ZK
“吟醸豚ばら肉ワイン煮 じゃが芋餡かけ”
(和食コース「煌星」
  2月のメニューより旬彩)
“スカンピとパンチェッタの蕗の薹トマトソース
タリアテッレ”
(洋食コース「Seasonal~海老~」
  2月のメニューよりパスタ料理)
など

蔵元名

千代酒造株式会社
(奈良県 御所市大字櫛羅)

原料米

広島県産八反35号

精米歩合

60%

日本酒度

+4

酸度

2.0

  • 表示料金には別途、消費税およびサービス料(10%)を加算させていただきます。