樋口総料理長

そそがれた想い。注ぐ想い。

2017年冬号より

しなやかな発想で、新しい時代のフレンチを創り続ける樋口さん。
取材に訪れた厨房は、仕込みの真っ只中。しかし想像とは少し違い、騒がしさがありません。
「調理鍋を一つ置くにしてもそっと、持つにしても、ここをこう持って・・。」
そんな料理に向き合う姿勢は、地域の美食文化を培ってきた、志摩観光ホテルに伝わる教えだと樋口さんは言います。
樋口さんは日々閃きを求め、新たな情報を集めたり、旬の地元食材を探し歩いたり。新メニューになるのは、それらすべての想いを注ぎ「これだ」 と辿り着いた料理から、さらに厳選されたもの。

「海の幸フランス料理」を受け継ぐ料理人としての想い。そこに新しい想いが加わることにより、伝統は革新し続けています。
まるで伊勢に根付く常若の精神のように、里海である志摩に巡る、自然の循環のように。

取材

2017年10月

村山祐介(OTONAMIE)