熊野古道、伊勢路を巡る

春の光に誘われて

志摩時間 2018年春号より

日本神話の最高神、太陽の神、伊勢神宮の天照大神(アマテラスオオミカミ)。その母や弟は紀伊半島にも。
また、世界的旅行ガイドブックで「最も旬な旅行先、世界第5位」に紀伊半島がランクイン。リアス海岸が美しい紀伊半島の東側から志摩半島まで、聖地など神秘の世界遺産や春を告げる海の幸を巡ります。そこでは、暖かい太陽の光に輝く美しい春の色が、生き生きといのちの喜びをうたっているかの様です。

熊野本宮大社 〜山の奥地に浄化を求めた先人たち。〜

大しめ縄。4月には最も大きなお祭り「熊野本宮大社例大祭」が行われます。

木の国は、紀の国。

山が迫り、緑が輝く道を抜けて訪れたのは「八咫烏(やたがらす)」でも有名な熊野本宮大社。連なる山が深呼吸をして、木々の息吹が吹き込まれた空気は、緑の命の香り。

平安中期より皇族や貴族などの参詣、室町時代以降は武士や庶民も多く詣り「蟻(あり)の熊野詣」と言われました。主祭神は天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟、素戔嗚尊(スサノオノミコト)。世界遺産熊野三山のひとつ熊野本宮大社は2018年の今年、2050年大祭を迎えます。(詳細:熊野本宮大社HP)

花の窟(はなのいわや)神社

花の窟神社境内

ここへ来ると不思議と優しさに包まれた気持ちに。あの神様のお母さんが眠っているという。
よみがえりの地、熊野。

白肌の巨岩がご神体の花の窟(はなのいわや)神社。太陽神天照大神(アマテラスオオミカミ)の母伊弉冉尊(イザナミノミコト)が眠ると日本書記にも記され、日本最古の地と言われる世界遺産です。

伊弉冉尊の御陵

娘である太陽と、目の前の七里御浜(日本一長い砂礫海岸・世界遺産)を眺めるかのように鎮座するここは、黄泉(よみ)の国に通じる、よみがえりの地と言われています。程近い鬼ヶ城(世界遺産)から眺める紀伊半島が神秘的なのは、そんな神々の御業なのかも知れません。

鬼ヶ城

七里御浜と紀伊半島

熊野古道馬越峠(まごせとうげ) 

先人の旅人が感じた空気や景色。一歩一歩、五感で感じながら。

石畳み。熊野古道はガイドの方と歩くのがおすすめ。楽しみが増します。(詳しくはホテルへお問い合わせください)。

石畳みが美しい、古道。

石畳みを一歩ずつ。木漏れ日は鮮やかな緑を映し、耳には鳥の声。ここは世界遺産熊野古道伊勢路。

夜鳴き地蔵

古くには「伊勢へ七度(ななたび)、熊野へ三度(さんど)」と言われ、伊勢神宮から熊野三山への参詣道でした。伊勢路の中でも美しい石畳みの馬越峠を約一時間歩き、尾鷲ヒノキが香る新鮮な空気を体いっぱいに。

尾鷲の風景

山頂に着くと、太陽がリアス海岸の絶景の上で、波を照らしながら顔を出してくれました。

旅の想い出

ぬし熊の尾鷲曲げわっぱ

ヒノキをはじめすべて天然素材で手仕事によるこだわりの伝統工法で完成する逸品。ホテルのブティックでもご購入いただけます。

尾鷲ヒノキのまな板

ヒノキ香る一枚板のまな板。100%天然素材です。様々なサイズがあり、紀北や尾鷲の道の駅等で販売しています。

お綱茶屋

花の窟神社に隣接。三重南部のブランド牛乳大内山のソフトクリーム、食事、お土産などを販売。
住所:三重県熊野市有馬町137

取材日

2017年12月

志摩観光ホテル季刊誌「志摩時間」

伊勢志摩の地は、ゆるやかな時間の流れに合わせて、表情を少しずつ変えながら、四季折々の味覚や色彩を私たちに届けてくれます。
そんな季節の移ろいとともに、志摩観光ホテル季刊誌「志摩時間」では、地元の文化や豊かな自然などを通じて、伊勢志摩の四季をご紹介しています。