ホテルステイの愉しみ方

〜館内見学ツアー〜

志摩時間 2020年夏号より

志摩観光ホテルのヒストリカルな体験を

志摩観光ホテルには、歴史や文化的価値の高い作品、また伝え続けられている物語があります。その語り部として5名のホテルスタッフが日替わりで各自の視点を交えながら、ご宿泊のお客様を案内する人気のアクティビティ「館内見学ツアー」。今回はフロント前田 淳さんの案内で館内を巡ります。
志摩観光ホテル開業時の建物でもあり、原点ともいえる「ザ クラブ」は、資材確保が困難だった戦後、海軍の集会所の主要部分を移築して建てられました。昭和を代表する建築家 村野藤吾氏の設計の意匠が今でも多く残り、建築ファンも多く訪れます。また、陶芸家 川喜田半泥子により命名された茶室「愚庵」、G7伊勢志摩サミットのワーキングランチで使われたテーブルや、ホテルに滞在して「華麗なる一族」などの小説を書いた作家 山崎豊子氏が実際に使っていた机なども展示しています。

続いて「ザ クラブ」内カフェ&ワインバー「リアン」へ。「開業当時はメインダイニングとして使われており、その後和食レストラン、カフェへと変わっていきました。太い松材を組んだ高い天井と白壁、照明などのデザインも当時のままです」と前田さん。

カフェ&ワインバー「リアン」

続いて庭園へ。そこには1951年に昭和天皇が各県を視察されたご巡幸で志摩観光ホテルに御滞在され、ホテル庭園をご散策の折、賢島の高台より英虞湾を望む風景を詠んだ御製の碑があります。

昭和天皇が詠まれた御製の碑

ホテル館内には小磯良平や香月泰男、ベルナール・ビュフェなど美術館で展示される程の絵画やオブジェが多く飾られています。それは開業時より品格のあるホテルであるようにと長年かけて集められたものです。その中でも、レストラン「ラ・メール ザ クラシック」でひときわ存在感を放ち飾られているのが、フランスで最も有名な日本人画家といわれる、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の『野あそび』。元々は百貨店の装飾絵画として描かれた、日本に残る大作のひとつです。
「館内見学ツアー」へは幅広い年齢層のお客様が参加されると話す前田さんは「昔ハネムーンで訪れたご夫婦から『当時と変わらない風景を観ることができて嬉しい』との感想をいただくこともあります」。歴史や文化の側面からも志摩観光ホテルの魅力を知ることで、より深い旅の思い出づくりとしてご参加いただけます。

「野あそび」 Partie de campagne 1936年 油彩・キャンヴァス 約160cm×350cm

宿泊者限定アクティビティ
〜館内見学ツアー〜

時間

毎日9:00〜(約40分)

料金

無料

申込み

要予約 (宿泊予約またはフロントスタッフまで)
※空きがあれば当日参加可能。

  • 天候によりルートが変わる場合があります。
取材日

2020年4月

志摩観光ホテル季刊誌「志摩時間」

伊勢志摩の地は、ゆるやかな時間の流れに合わせて、表情を少しずつ変えながら、四季折々の味覚や色彩を私たちに届けてくれます。
そんな季節の移ろいとともに、志摩観光ホテル季刊誌「志摩時間」では、地元の文化や豊かな自然などを通じて、伊勢志摩の四季をご紹介しています。